音階の神秘の次は、リズムとフレーズの神秘。
コレも、円の話なのであります。
お断りしておきますが、これは僕の超個人的な音楽的見解です。
根拠も定かではありません。
ただそう、思っただけ。
それを踏まえて、読んで下さいm(_ _)m
大学生の時、サン・サーンスの『白鳥』を勉強しました。
この曲です。
昔、小学生低学年の頃、雑誌か何かのオマケのソノシート(レコードのちゃっちいやつです)にこの曲が入っていて、それを聴いたのがこの曲との出会いでしたが、コレをかけると気持ち良くってウトウトしてしまい、最後まで聴けずじまい。
数年後にはソノシートはボロボロ!! 親から『もうそいつはプレーヤーにかけちゃダメ!! 針が痛む!! 』って言われて、結局高校生くらいの時にしっかり聴くまでは、朧げながらにしか覚えていなかった曲です(・・;)。
楽譜は、こんな感じです。
ピアノの右手が16分音符4つ、『シ・レ・シ(↑oct)・ソ』って動き。これがこの曲のリズムの最小単位です。4分の6拍子なのでそれが1小節に6つ。曲中で右手はずっと同じ様な動きをします。
対して左手は、8分音符で『ソ・レ・ソ(↑oct)・レ・ソ・レ』。3拍使って一つのフレーズです。
そこに『ソ・ファ#・シ・ミ・レ・ソ』『ラー・シ・ドー』って、2小節にまたがる大きく緩やかなメロディーが被さって来ます。
この曲をピアニストと合わせていた時、僕はピアニストに
「右手の16分、円を描く様に弾いて欲しい」
って、お願いしました。
それまで曲を聴いている時にはそんな事考えもしなかったのですが、自ら演奏し、曲と対峙して行く中で、自分の意識に気付いたり、考えがまとまったりする事は良くある事です。この時も、ピアニストにお願いしながら、『あ、なるほど…円ね』なんて思った事を覚えています。
楽譜にある通り、その16分音符4つは1小節に6つあって、その6つにスラーがかかっている。6つで一つの円。
図にすると、こんな感じかな。
水色が右手、青が左手。
そこに、メロディーが2小節単位で円を描く。
そうすると、2小節間は、こうなる。
そうして、1曲を通して大きな円になる。
これ、見た事ある。
曼荼羅だ!!
そんな風に思ったのであります。
曼荼羅とは?
ググってみると、とても分かりやすい説明がありました。
マンダラとは何か?
要約すると、マンダラとは…
・仏教 の宇宙観を感得するための助けとなる、イメージの増幅器のようなもの
・人間普遍の宇宙観を示すもの
・人間の心には潜在的かつ能動的(自力的)に「心の平衡」を保持しようというする機能があり、それが マンダラを描くか(あるいはイメージ)することによって増幅される可能性があるのではないか
自然曼荼羅という考え方がある。
高野山に行った時、襖絵に、真っ赤に紅葉した山が書かれてあり、それを曼荼羅と書いてあった。
秋の山々として完璧な景観をもたらすそれは、同時に完璧な平衡であるという事なのだろう。
大自然=満天の星・真っ青な晴天・純白な雪景色
人為的=箱庭・盆栽・タペストリー・カレイドスコープ
それら全て、曼荼羅と呼べるのだと思う。
平衡(へいこう)=物が釣り合って安定していること、あるいはその釣り合い。
この世に置ける絶対的平衡を1つだけ挙げるとしたは、それは宇宙の存在そのものだろう。
僕たちの生存も、宇宙の平衡がもたらした、神秘的な偶然の産物。
宇宙的平衡を内包出来た時
人はそれを、心地良いと感じるのだと、僕は思う。
小さな16分音符4つで出来た音の輪が
1曲を通して大きな輪を作る。
『白鳥』という曲の中から感じ取った『輪』に気付いた時、やはり五度圏と同じ様に、宇宙の神秘をビンビンに感じたのであります!!
宇宙の絶対的平衡
その中にある安らぎ。
何故、人は安らぎを感じるのか?
それはきっと、全ての物事がその平衡から生まれた森羅万象の根源だから。
平衡=あらゆるものの、『母』なのだ。
五度圏は、自由に音楽という発想を得た人間に予め用意されていた、平衡。
同様に、リズムやフレーズにも絶対的平衡があるのではないか。
『白鳥』という曲は、それをとても分かりやすい形で示してくれたけれど、どんな曲にも、黄金律と言える平衡が存在しているはず。
それを感じる、見いだすにためには、『円』にヒントがあるのではないかと、
僕は常に思っている。
自分の音楽のテーマなのであります。
関連記事
音階の神秘 (11月03日)
リズム&フレーズの神秘 (11月16日)
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コレも、円の話なのであります。
お断りしておきますが、これは僕の超個人的な音楽的見解です。
根拠も定かではありません。
ただそう、思っただけ。
それを踏まえて、読んで下さいm(_ _)m
大学生の時、サン・サーンスの『白鳥』を勉強しました。
この曲です。
昔、小学生低学年の頃、雑誌か何かのオマケのソノシート(レコードのちゃっちいやつです)にこの曲が入っていて、それを聴いたのがこの曲との出会いでしたが、コレをかけると気持ち良くってウトウトしてしまい、最後まで聴けずじまい。
数年後にはソノシートはボロボロ!! 親から『もうそいつはプレーヤーにかけちゃダメ!! 針が痛む!! 』って言われて、結局高校生くらいの時にしっかり聴くまでは、朧げながらにしか覚えていなかった曲です(・・;)。
楽譜は、こんな感じです。
ピアノの右手が16分音符4つ、『シ・レ・シ(↑oct)・ソ』って動き。これがこの曲のリズムの最小単位です。4分の6拍子なのでそれが1小節に6つ。曲中で右手はずっと同じ様な動きをします。
対して左手は、8分音符で『ソ・レ・ソ(↑oct)・レ・ソ・レ』。3拍使って一つのフレーズです。
そこに『ソ・ファ#・シ・ミ・レ・ソ』『ラー・シ・ドー』って、2小節にまたがる大きく緩やかなメロディーが被さって来ます。
この曲をピアニストと合わせていた時、僕はピアニストに
「右手の16分、円を描く様に弾いて欲しい」
って、お願いしました。
それまで曲を聴いている時にはそんな事考えもしなかったのですが、自ら演奏し、曲と対峙して行く中で、自分の意識に気付いたり、考えがまとまったりする事は良くある事です。この時も、ピアニストにお願いしながら、『あ、なるほど…円ね』なんて思った事を覚えています。
楽譜にある通り、その16分音符4つは1小節に6つあって、その6つにスラーがかかっている。6つで一つの円。
図にすると、こんな感じかな。
水色が右手、青が左手。
そこに、メロディーが2小節単位で円を描く。
そうすると、2小節間は、こうなる。
そうして、1曲を通して大きな円になる。
これ、見た事ある。
曼荼羅だ!!
そんな風に思ったのであります。
曼荼羅とは?
ググってみると、とても分かりやすい説明がありました。
マンダラとは何か?
要約すると、マンダラとは…
・仏教 の宇宙観を感得するための助けとなる、イメージの増幅器のようなもの
・人間普遍の宇宙観を示すもの
・人間の心には潜在的かつ能動的(自力的)に「心の平衡」を保持しようというする機能があり、それが マンダラを描くか(あるいはイメージ)することによって増幅される可能性があるのではないか
自然曼荼羅という考え方がある。
高野山に行った時、襖絵に、真っ赤に紅葉した山が書かれてあり、それを曼荼羅と書いてあった。
秋の山々として完璧な景観をもたらすそれは、同時に完璧な平衡であるという事なのだろう。
大自然=満天の星・真っ青な晴天・純白な雪景色
人為的=箱庭・盆栽・タペストリー・カレイドスコープ
それら全て、曼荼羅と呼べるのだと思う。
平衡(へいこう)=物が釣り合って安定していること、あるいはその釣り合い。
この世に置ける絶対的平衡を1つだけ挙げるとしたは、それは宇宙の存在そのものだろう。
僕たちの生存も、宇宙の平衡がもたらした、神秘的な偶然の産物。
宇宙的平衡を内包出来た時
人はそれを、心地良いと感じるのだと、僕は思う。
小さな16分音符4つで出来た音の輪が
1曲を通して大きな輪を作る。
『白鳥』という曲の中から感じ取った『輪』に気付いた時、やはり五度圏と同じ様に、宇宙の神秘をビンビンに感じたのであります!!
宇宙の絶対的平衡
その中にある安らぎ。
何故、人は安らぎを感じるのか?
それはきっと、全ての物事がその平衡から生まれた森羅万象の根源だから。
平衡=あらゆるものの、『母』なのだ。
五度圏は、自由に音楽という発想を得た人間に予め用意されていた、平衡。
同様に、リズムやフレーズにも絶対的平衡があるのではないか。
『白鳥』という曲は、それをとても分かりやすい形で示してくれたけれど、どんな曲にも、黄金律と言える平衡が存在しているはず。
それを感じる、見いだすにためには、『円』にヒントがあるのではないかと、
僕は常に思っている。
自分の音楽のテーマなのであります。
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